RubyDataをQuartoと組み合わせて用いる方法と意義

このウェブサイトは何を説くものか?

このウェブサイトでは RubyData エコシステムで Quarto を「用いる方法」と、「用いるとどのような利点があるのか?」を説明します。

以下では Windows と PowerShell の最新バージョンを用いることを想定しています。

RubyData エコシステムで Quarto を用いる方法

RubyData エコシステムを自分でセットアップすることは難しいです。
そのためここでは Docker を用いてセットアップ済の環境を利用する方法を紹介します。
その環境には Quarto も追加済であり、容易に「RubyData エコシステム + Quarto の環境」を利用することができます。

Docker のセットアップは、こちらのリンク を参考に行ってください。
Docker が使えるようになったら、下記のコマンドを PowerShell 中で実行してください。

curl -L -O https://github.com/kozo2/quarto4rubydata/archive/refs/heads/main.zip
Expand-Archive main.zip
cd .\main\quarto4rubydata-main\
docker build -t quarto4rubydata .
docker run -it --rm -p 8888:8888 quarto4rubydata jupyter notebook --NotebookApp.default_url=/lab/ --ip=0.0.0.0 --port=8888 --allow-root --NotebookApp.token=''

上記のコマンドが実行できたら、ウェブブラウザで http://localhost:8888 を開いてください。 すると下記画像のような JupyterLab 画面が見えるはずです。

解説字幕CC を付けた YouTube のビデオもありますので、ぜひ CC を有効にしてご覧ください。

iruby notebook を立ち上げる

あとは上記画像の中の赤丸の Ruby アイコンをクリックすると RubyData の gem がセットアップ済の iruby notebook が使えます。

解説字幕CC を付けた YouTube のビデオもありますので、そちらも参考にしてください。

iruby notebook の見た目

Quarto を使うには

Quarto は、この JupyterLab 内のターミナルから quarto コマンドを実行することで利用できます。

JupyterLab でターミナルを使うには下記画像の赤丸をクリックします。

解説字幕CC を付けた YouTube のビデオもありますので、ぜひ CC を有効にしてご覧ください。

ターミナルを立ち上げる

あとはターミナル内で quarto --help コマンドを実行し、quarto コマンドが利用できることを確認しましょう。

image.png

Quarto を用いるとどのような利点があるのか?

Quarto を用いると Jupyter でも R Markdown のように「Markdown の拡張記法(qmd)の利用」と「(Ruby)コードの実行」が「一処で行える」ようになります。
またその ipynb ファイルを quarto コマンドの入力として与えると、Word、PDF、HTML、PowerPoint その他の形式で出力することができます。

qmd を用いると、科学技術出版に欠かせない「図表のクロスリファレンス」の自動生成を (Ruby) コードと紐付けて行えるようになります。

上記の具体例を知るには下記のページへ進んでください。