グロッサリは OmegaT で直接編集はできません.
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作成/編集/メンテにはテキストエディタを使いましょう.
Debian JP では対訳表というのを作っていて (?)
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OmegaT で利用できる形式にしてあるものも一応あります.
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とり
あえずはこれを用語集として放り込んでおいても良いでしょう.
OmegaT のヘルプには何故か長々と OpenOffice を使ったグロッサリの作成方法が書かれています. グロッサリの元
データが表計算ソフトで作られていたりワープロソフトで作られていたりしないのであれば, テキストエディタで作った方
が楽だと思います.
グロッサリのフォーマットは
翻訳対象の言語 [TAB] 日本語 [TAB] 説明や注記
です. グロッサリのファイルは プロジェクトで使用しているものと同じエンコードで保存し, ファイル名は ”*.tab” と
します. 私は面倒なので全て UTF-8 にし, グロッサリは ”*.utf8” にしています.
実際にグロッサリを作成してみます. 例えばこんなファイルを作ってみましょう.
Debian (tab) Debian
maintainer (tab) メンテナ
computer (tab) コンピュータ (tab) 長音省略
upstream (tab) 開発元 (tab) アップストリーム 上流 は避ける
Debian developer (tab) Debian 開発者
上記の例でわかるように, ソートされている必要は無いようです. これを OmegaT のプロジェ クトフォ ルダ内の
glossary に配置します. 翻訳中の分節が含む完全一致した単語を全て, 用語集ペインに表示します. グロッサリは完全一致
している必要があり, 活用形はピックアップできません. 例えば
Debian [tab] Debian
があった場合, Debian’s は ピックアップできません. ケースセンシティブではないので debian は表示されます. このあ
たりの挙動を理解しながら良く使われる活用 - 例えば上記の ”Debian’s” など - もある程度網羅すると良さそうです.
グロッサリに辞書ファイルを登録する事も可能ですが, 分節中の単語全てをリストアップし, まともな辞書であれば用語
集ペインが溢れ返ってしまう上, 上記の通り活用まではカバーできない為あまりおすすめできません.
グロッサリは, 例えば ”debian.utf8” ”.utf8” など, 大雑把でもジャンル分けしておいた方が再利用しやすくなります.
5.4.4 辞書について
実は私は OmegaT の辞書を使った事がありません. 普段は wine 上の PDIC で 英辞郎を利用するか, 手元の電子辞書
を使います. OmegaT では StarDict 形式の辞書ファイルをサポートしていて, tab 区切りになっている辞書ファイルで
あれば stardicttools で簡単に変換できます. せっかくなので英辞郎の辞書ファイルを StarDict の形式に変換し使用して
みましたが, 私の欲しい感じではありませんでした. 今後に期待です.
5.5 翻訳メモリを活用する
OmegaT では翻訳メモリを複数箇所に保持しています.
■project/omegat フォルダ内
• project save.tmx
このフォルダ内には tmx ファイルのバックアップが作成されます. 翻訳作業を開始してからの全ての分節が保存されてい
ます. プロジェクトとして実際に読み込まれているのがこれです.
■project/ 内
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顧客からグロッサリを渡されるような事があるので, 訳者が勝手に編集できないようにする配慮だと思われます
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私の知る限りでは放置中です
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http://www.debian.or.jp/community/translate/ 参照
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