第 45 回 関西 Debian 勉強会資料
関西 Debian 勉強会担当者 佐々木・ 倉敷・ のがた
2011 年 03 月 27 日
第 45 回 関西 Debian 勉強会 2011 年 03 月
1 Introduction
Debian JP
関西 Debian 勉強会は Debian GNU/Linux のさまざまなトピック (新しいパッケージ, Debian 特有の機能の仕組,
Debian 界隈で起こった出来事, などなど) について話し合う会です.
目的として次の三つを考えています.
• ML や掲示板ではなく, 直接顔を合わせる事での情報交換の促進
• 定期的に集まれる場所
• 資料の作成
それでは, 楽しい一時をお楽しみ下さい.
1
関西Debian 勉強会
目次
1 Introduction 1
2 最近の Debian 関係のイベント報告 3
3 Debian のドキュメントをみてみよう 4
4 「 フリー」って、どういうこと? 9
5 今後の予定 13
6 メモ 14
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第 45 回 関西 Debian 勉強会 2011 年 03 月
2 最近の Debian 関係のイベン
ト報告
Debian JP
2.1 第 44 回関西 Debian 勉強会
前回の勉強会は、 2 月 27 日に港区民センターでの開催でした。セッションは、水野さんによる「 pbuilder を使ってみ
よう」と、のがた・ 倉敷による「 squeeze の変更点をみんなで見てみよう」でした。 pbuilder については、パッケージ作
成だけでなく、 sid や experimental から野良バックポートしたい時にも便利ですね。そろそろ squeeze への移行も完了
しているはずですから、前回の配布資料を手元において、是非トライしてみてください。
2.2 第 74 回東京エリア Debian 勉強会
東京エリアでは 3 月 5 日に OSC 2010 Tokyo/Spring において、「 第 74 回東京エリア Debian 勉強会」が開催さ
れ、岩松さんによる新安定版 Debian 6.0(Squeeze) と次期バージョン (7.0) へ向けた開発の状況が紹介されました。ま
た、恒例の GPG/PGP キーサインパーティに加えて「 CAcert サインパーティ」および「 日本初! CAcert 公式トレーニ
ング (ATE Tokyo)」も開催されています。 CAcert はユーザが自由に X.509 証明書を持てるようにするプロジェクトで
す。東京では 12 月の勉強会で CAcert に関する話題を扱っています
*
1
。関西でもそのうち CAcert についての話題を取
り上げようと (個人的には) 思います。
*
1
http://tokyodebian.alioth.debian.org/pdf/debianmeetingresume201012.pdf
3
第 45 回 関西 Debian 勉強会 2011 年 03 月
3 Debian のドキュメントをみ
てみよう
かわだてつたろう
3.1 はじめに
Debian プロジェクトはユーザに向けたドキュメントを提供しています。ドキュメントパッケージを管理する doc-base
のクライアントとともに Debian を使っていくうえで有用な Debian 固有のドキュメントをいくつか紹介します。
3.2 doc-base
doc-base とは Debian システムにインストールされたドキュメントを管理するユーティリティとドキュメントのメタ
データのデータベースを提供するパッケージです。単なる man ページだけでなくオンラインドキュメントを提供する
Debian パッケージはインストール時に doc-base に登録し、アンインストール時に登録を解除することが推奨されていま
す。
*
2
doc-base に登録されたメタデータを利用するクライアントとして dwww, dhelp, doc-central などが提供されて
います。これらクライアントを利用すればドキュメントの検索、閲覧が容易に行えます。
3.3 doc-base クライアント
doc-base クライアントをいくつか紹介します。
3.3.1 dwww
dwww はウェブベースのドキュメントリーダです。
doc-base に登録されたドキュメント、 man、 info を参照することができます。ドキュメントはインデックス化されて
おり検索することができます。
インストール
apt を使用してインストールするだけですが info を表示する info2www の設定が少し必要です。
info2www のシンボリックリンクを作成して info2www をドキュメントルート下 (ここでは /var/www) に公開させま
す。 info2www を公開させなくても動作しますが info を表示する場合に画像などが表示されません。
*
3
またインストール直後はインデックスの作成に少し時間がかかりますのでしばらく待ってから dwww を使用してくだ
さい。
*
2
Debian Policy Manual: 9.10 Registering Documents using doc-base
*
3
/usr/share/doc/info2www/README.Debian 参照
4
$ sudo aptitude install dwww
$ sudo ln -s /var/lib/info2www /var/www/info2www
使い方
WEB ブラウザで http://localhost/dwww にアクセスするかコマンドラインで dwww と実行してください。ブラ
ウザに dwww のホームが表示されます。後は WEB ブラウジングするようにリンクを辿るか入力フォームにキーワード
を入力して検索を行ない目的のドキュメントを探してください。残念ながら日本語での検索はできません。
検索はコマンドラインから行なうこともできます。例えば debian という検索をコマンドラインから行ないたい場合は以
下のように実行すれば WEB ブラウザに debian と検索した結果が表示されます。
$ dwww debian
3.3.2 dhelp
dhelp はウェブベースのドキュメントリーダです。
WEB ブラウザから do c-base に登録されたドキュメントを参照することができます。ドキュメントはインデックス化
されており検索することができます。
インストール
apt を使用してインストールするだけです。 dhelp は WEB サーバを必要としていませんのでここで WEB サーバは
インストールされません。インストール直後はインデックスの作成に少し時間がかかりますのでしばらく待ってから dhelp
を使用してください。
$ sudo aptitude install dhelp
使い方
WEB ブラウザで file://localhost/usr/share/doc/HTML/index.html にアクセスするかコマンドラインで
dhelp と実行してください。ブラウザに dhelp のホームが表示されます。後は WEB ブラウジングするようにリンクを
辿ってドキュメントを探してください。この状態では info pages, man pages の参照、ブラウザからの検索を行なうこと
はできません。
検索はコマンドラインから行なうことになります。例えば debian という検索をコマンドラインから行ないたい場合は
以下のように実行すれば WEB ブラウザに debian と検索した結果が表示されます。残念ながら日本語での検索はできま
せん。
$ dhelp debian
WEB サーバの導入
WEB サーバを必要としないのは一つのメリットですが制限もあり不便ですので WEB サーバをインストールして
WEB ブラウザからの検索、 info と man の参照ができるようにします。 dhelp パッケージが Suggests しているパッ
ケージを参考に apache2 と info2www, man2html を追加インストールします。先と同様に info2www の設定を少し行
ないます。
$ sudo aptitude install apache2 info2www man2html
$ sudo ln -s /var/lib/info2www /var/www/info2www
これで WEB サーバを経由で dhelp を使用できるようになりました。 dhelp コマンドの結果は WEB サーバ経由で
5
表示されるようになりますが WEB ブラウザに直接アドレスを入力する場合はアドレスを http://localhost/doc/
HTML/index.html に変更してください。
3.3.3 doc-central
doc-central はウェブベースのシンプルなドキュメントリーダです。
WEB ブラウザから doc-base に登録されたドキュメントを参照することができます。 doc-central はドキュメントを
インデックス化しませんが doc-base のメタデータに登録されたドキュメント名、作者、概要を対象として検索することが
できます。 man は参照することができません。
インストール
apt を使用してインストールするだけですが info2www の設定が少し必要です。
$ sudo aptitude install doc-central
$ sudo ln -s /var/lib/info2www /var/www/info2www
使い方
WEB ブラウザで http://localhost/dc/ にアクセスするかコマンドラインで doccentral と実行してください。
doc-central ではなく doccentral です。ブラウザに Doc-Central のホームが表示されます。後は WEB ブラウジングす
るようにリンクを辿るか入力フォーム
*
4
にキーワードを入力して検索を行ない目的のドキュメントを探してください。
検索はコマンドラインから行なうこともできます。例えば debian という検索をコマンドラインから行ないたい場合は以
下のように実行すれば WEB ブラウザに debian と検索した結果が表示されます。
$ doccentral debian
3.3.4 その他に
Yelp
Yelp は Gnome のヘルプブラウザです。
Yelp からは man と info そして Gnome のヘルプが参照できますが各パッケージのドキュメントは参照できません。
khelpcenter
khelpcenter4 は KDE のヘルプセンタです。
khelpcenter4 からは man と KDE のヘルプが参照できますが info や各パッケージのドキュメントは参照できません。
*
4
左側フレームの最下部にあります
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3.4 The Debian Documention Project のドキュメント
doc-base クライアントが使えるようになったところで、パッケージとして提供されている The Debian Documention
Project (DDP) のドキュメントをいくつかざっとみていきます。
3.4.1 doc-debian
Debian の基礎となる Debian 社会契約や Debian フリーソフトウェアガイドラインといった Debian プロジェクトの
基礎となる文書群です。
3.4.2 installation-guide
インストールガイドです。
squeeze では 12 種類のアーキテクチャ毎にパッケージが用意されています。
*
5
i386 アーキテクチャ用だとパッケージ
名は installation-guide-i386 になります。
初めて Debian をインストールする場合に参照することになるでしょう。 CD-ROM/DVD-ROM や USB メモリと
いったメディアからのインストール以外にも debootstrap やネットブートを使用したインストール方法、 preseed を利用
したインストールの自動化についても説明されています。ちょっと違ったインストールをする場合にも参考になることが記
載されています。
手早くインストールの流れを確認するだけなら「 付録 A. インストール Howto」を参照してください。もしもの場合に
供えて「 5.4. インストールプロセスのトラブルシューティング」も見ておくことをおすすめします。
3.4.3 debian-reference
Debian システムの広範な概論です。
日本語訳は debian-reference-ja として別パッケージで提供されています。
内容は大変多岐に渡りコンソールの基礎から Debian でのパッケージ管理、ネットワーク設定、プログラミングまで
扱っています。 DDP の中でも最も充実したユーザマニュアルです。
Unix ライクなシステムを使った経験があまり無いのであればぜひ「 1. GNU/Linux チュートリアル」を参照してくだ
さい。 Debian のパッケージについては「 2. Debian パッケージ管理」で詳細に説明されています。 unstable を使いは
じめようという時には「 2.6. 壊れたシステムからの復元」が手助けになるかもしれません。その他 Debian を使っている
各局面にあわせて項目を参照してみるとよいでしょう。
3.4.4 maint-guide
新たにパッケージメンテナになろうという人向けの解説です。
「 Debian 新メンテナガイド」、「 Debian メンテナ入門」、「 ニューメンテナガイド」、「 新規メンテナのためのガイ
ド」などと呼ばれています。日本語訳は maint-guide-ja として別パッケージで提供されています。
gentoo パッケージを例にとってパッケージの作成、アップロード、更新手順が説明されています。内容の大半がパッ
ケージ作成に割かれて詳しく説明されていますのでパッケージメンテナになろうという人だけでなく、 Debian のパッケー
ジを作ってみようと思う方も是非参照してください。
3.4.5 developers-reference
Debian 開発者向けのリファレンスです。
日本語訳は developers-reference-ja として提供されていますが翻訳途中です。
新規メンテナプロセスから始まり Debian Developer が使用できるリソース、パッケージの扱い方が説明されていま
す。特に技術的な事柄以外のパッケージ化についてありとあらゆる情報が記載されています。 Debian Developer の活動
*
5
squeeze では hppa のサポートが外れ 11 種類のアーキテクチャがサポート対象ですが installation-guide-hppa パッケージが存在します。
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の一部を垣間見られるドキュメントです。
3.4.6 debian-policy
Debian ポリシーマニュアルとポリシーを補足する文書群です。
Debian ポリシーマニュアルには Debian パッケージの内部構造 (アーカイブ構成、パッケージの各書式など) やオペ
レーティングシステムとして必要な設計部 (ファイルシステムの階層構造、システムや各種プログラムの設定など) につい
て記載されています。日々議論され更新されています。
日本語訳されたパッケージはありませんが Debian JP Project で Debian ポリシーマニュアル (Version 3.8.3.0) を翻
訳したものが WEB で公開されています。
*
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過去に東京エリア Debian 勉強会でとりあげられていますのでその資料も参
考にしてみてください。
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3.4.7 その他
debian-faq
Debian に関する FAQ がまとめられています。
harden-doc
Debian のセキュリティに関することをまとめたマニュアルです。システムのセキュリティに関することからプロジェクト
のセキュリティ取り組みについても記載されています。現在、日本語への翻訳が進められています。
debian-refcard
いわゆるリファレンスカードです。一枚の紙 (A4 裏表) に重要なコマンドの一覧や参考となる情報をまとめてあります。
3.5 最後に
ドキュメントは随時更新されており最新ドキュメントは Debian のユーザ文書
*
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にまとめられていますので確認してみ
てください。ここにはパッケージになっていないドキュメント (例えばリリースノートなど) もあります。ドキュメント
ソースは Subversion で管理、公開されておりどなたでも確認することができます。興味があればこちらも覗いてみてくだ
さい。
*
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ドキュメントに間違いを見つけた場合は BTS するか、日本語訳に関することであれば debian-doc@debian.or.jp
に報告するとよいでしょう。
また、 The Debian Documention Project が提供するドキュメント以外にもソフトウェアのドキュメントパッケージ
がたくさんありますのでパッケージの “doc” セクションも覗いてみてください。
3.6 参考資料
• Debian ユーザ文書: http://www.debian.org/doc/
• doc-base: http://wiki.debian.org/doc-base/
*
6
http://www.debian.or.jp/community/devel/debian-policy-ja/policy.ja.html/
*
7
第 12, 13, 15 回東京エリア Debian 勉強会事前資料参照
*
8
http://www.debian.org/doc/
*
9
http://www.debian.org/doc/cvs.ja.html
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第 45 回 関西 Debian 勉強会 2011 年 03 月
4 「 フリー」って、どういう
こと?
木下 達也
4.1 フリーソフトウェアとは
Debian はフリーソフトウェアで構成されたオペレーティングシステムです。ここで言う「 フリー」とは「 無料」ではな
く「 自由」を意味しています。
Free Software Foundation (FSF) による『 フリーソフトウェアの定義』では次のように説明されています。
「 フリーソフトウェア」のフリーとはそのソフトウェアのユーザに与えられる 4 種類の自由を意味しています。
• 目的を問わず、プログラムを実行する自由 (第 0 の自由)。
• プログラムがどのように動作しているか研究し、そのプログラムに あなたの必要に応じて修正を加え、採り入
れる自由 (第 1 の自由)。ソースコードが入手可能であることはこの前提条件となります。
• 身近な人を助けられるよう、コピーを再頒布する自由 (第 2 の自由)。
• プログラムを改良し、コミュニティ全体がその恩恵を受けられるよう あなたの改良点を公衆に発表する自由 (第
3 の自由)。ソースコードが入手可能であることはここでも前提条件となります。
(http://www.gnu.org/philosophy/free-sw.ja.html)
4.2 著作権とライセンス
著作物には、基本的に著作者に対して著作権が発生しており、著作物を変更したりコピーして配ったりするには、著作者
からの許可 (ライセンス) が必要になります。
フリーかどうかを判定する際には、変更や配布が許可されているか、それらに付随する制約はどうか、といった点を確認
します。
そのほかに、特許、商標など個別の事情についても検討します。
4.3 Debian フリーソフトウェアガイドライン
ある著作物がフリーかどうか、 Debian の構成要素として適しているかどうかを判定する際の基準、それが Debian フ
リーソフトウェアガイドライン (DFSG) です。
1. 自由な再配布
2. ソースコード
3. 派生ソフトウェア
9
4. 原作者によるソースコードの整合性維持
5. すべての個人、団体の平等
6. 目標分野の平等
7. ライセンスの配布
8. ライセンスは Debian に限定されない
9. ライセンスは他のソフトウエアを侵害しない
10. フリーなライセンスの例
(http://www.debian.org/social_contract#guidelines)
DFSG の各条項について簡単に説明します。
1. 自由な再配布 (Free Redistribution)
有償・ 無償を問わず、別途の許可を必要とすることなく、プログラムを複数まとめて配布できます。
2. ソースコード (Source Code)
ソースコード (変更に適した形式) が必要です。実行形式だけでなくソースコードでも配布できます。
3. 派生ソフトウェア (Derived Works)
同様のライセンスで変更版を配布できます。
4. 原作者によるソースコードの整合性維持 (Integrity of The Author’s Source Code)
変更版のソースコードを配布する場合に、元のソースコードと差分 (パッチ) という形式のみ許可という制約は許容
します。ただし非推奨です。
5. すべての個人、団体の平等 (No Discrimination Against Persons or Groups)
いかなる個人・ 団体も差別せずに許可します。
6. 目標分野の平等 (No Discrimination Against Fields of Endeavor)
商用・ 非商用など、用途を制限しません。
7. ライセンスの配布 (Distribution of License)
ライセンスは、再配布されたすべての人々に、別途の許可を必要とすることなく適用されます。
8. ライセンスは Debian に限定されない (License Must Not Be Specific to Debian)
Debian の一部としてのみの許可ではなく、他のシステムにも適用できるようにします。
9. ライセンスは他のソフトウエアを侵害しない (License Must Not Contaminate Other Software)
たとえば、同じ媒体で配布されるソフトウエアすべてがフリーであることを要求しないようにします。
10. フリーなライセンスの例 (Example Licenses)
GNU General Public License (GPL), BSD License, Artistic License が例として挙げられています。
4.4 オープンソースの定義
Open Source Initiative (OSI) による『 オープンソースの定義』 (OSD) は DFSG を元に作られました。何度か改訂
されていますが、現状でも内容は DFSG とほぼ同等のものです。
ここでは、一見して異なる OSD 第 10 条についてのみ説明します。
10. ライセンスは技術中立的でなければならない
(http://opensource.jp/osd/osd-japanese.html)
たとえば、 GUI 環境で「 同意する」ボタンを押すことが必須であってはならない、ということになります。内容として
は DFSG/OSD の第 7 条に含まれているものとも言えそうですが、 OSD では、いわゆるクリックラップについて、この
条項で特に注意を促しています。
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4.5 コピーレフト
コピーレフトとは、著作物やその変更版について、フリーであることを要求するための方法のことです。
GNU GPL は代表的なコピーレフトライセンスです。 GNU GPL で配布されるソフトウェアは、その変更版の配布に
ついても GNU GPL が適用され、フリーソフトウェアであり続けます。
著作物全体への適用が「 弱い」コピーレフトライセンスもあります。たとえば、 GNU Lesser General Public License
(LGPL) で配布されるライブラリは、リンクするプログラム全体についてはコピーレフトが適用されません。そのほか
に、 Mozilla Public License (MPL)、 Eclipse Public License (EPL)、 Common Development and Distribution
License (CDDL) など、ファイル・ モジュール単位でのコピーレフトライセンスもあります。
4.6 ライセンスの互換性
複数の著作物を組み合わせて一つの著作物にする場合、それぞれのライセンスによる要求が矛盾しないかどうか、互換性
が問題になることがあります。
たとえば、 CDDL では GNU GPL とは違った要求をしているので、 GNU GPL で配布されるソフトウェアと CDDL
で配布されるソフトウェアを組み合わせた著作物は配布できません。
ライセンスの非互換を回避するには、複数のライセンスを適用する (デュアルライセンス)、例外条項を設ける、単純で
何でも許可するようなライセンスにする、といった方法があります。
4.7 ASP ループホール
GNU GPL には、アプリケーショ ンサービスプロバイダ (ASP) の抜け穴 (loophole) が存在することが知られてい
ます。
手元のコンピュータではなく「 あちら側」のコンピュータで実行されるウェブアプリケーションの場合、そのウェブアプ
リケーションが GNU GPL で配布されたソフトウェアを含んでいたとしても、ネットワークユーザーにソースコード込み
で再配布されるわけではありません。
その抜け穴をふさぐためのライセンスが GNU Affero General Public License (AGPL) です。ネットワークユーザー
へのソースコード提供を求める条文が GNU GPL に加えられたものになっています。
4.8 自由と協力
なぜソフトウェアをフリーにするのでしょうか。フリーソフトウェア、オープンソースの関係者それぞれに様々な思惑が
あることと思いますが、ここでは一つの考えを挙げておきます。
個人の自由を促進し人々が協力し合うこと、自分のためにみんなのために実践できること、それがソフトウェアに関する
ことなのであれば、フリーソフトウェアがよく似合います。
Debian プロジェクトはフリーソフトウェアを強く支持しています。
Happy Hacking!
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4.9 参考資料
• フリーとは何だろう? あるいはフリーソフトウェアとは何を意味するのか?
http://www.debian.org/intro/free.ja.html
http://www.debian.org/intro/free.en.html
• フリーソフトウェアの定義
http://www.gnu.org/philosophy/free-sw.ja.html
http://www.gnu.org/philosophy/free-sw.html
• Debian 社会契約 / Debian フリーソフトウェアガイドライン (DFSG)
http://www.debian.org/social_contract.ja.html
http://www.debian.org/social_contract.en.html
• Debian – ライセンス情報
http://www.debian.org/legal/licenses/index.ja.html
http://www.debian.org/legal/licenses/index.en.html
• DFSG and Software License FAQ (Draft)
http://people.debian.org/
~
bap/dfsg-faq.html
• オープンソースの定義
http://opensource.jp/osd/osd-japanese.html
http://opensource.org/docs/osd
• Open Source Licenses
http://opensource.org/licenses/index.html
• コピーレフトって何?
http://www.gnu.org/copyleft/copyleft.ja.html
http://www.gnu.org/copyleft/copyleft.html
• さまざまなライセンスとそれらについての解説
http://www.gnu.org/licenses/license-list.ja.html
http://www.gnu.org/licenses/license-list.html
• GNU GPL に関して良く聞かれる質問
http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html
http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html
• Debian について
http://www.debian.org/intro/about.ja.html
http://www.debian.org/intro/about.en.html
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第 45 回 関西 Debian 勉強会 2011 年 03 月
5 今後の予定
Debian JP
5.1 4 月神戸 IT フェスティバル + オープンソースカンファレンス 2011Kansai@Kobe
4 月 15 日 (金)、 16 日 (土) に JR 神戸駅すぐの神戸市産業振興センターにて、 神戸 IT フェスティバル + オープン
ソースカンファレンス 2011Kansai@Kobe が開催されます。
セッションは「 第 46 回関西 Debian 勉強会 - 遂にリリースされた (?) Squeeze について - 」で、講演者は佐々木、内
容は「 リリースされた Debian 安定版 6.0(Squeeze) の紹介と Debian 界隈の話題などについてお話しします。」です。
ブースでは、毎度お馴染「 Deb 専」の販売 (と、できれば実機の展示) を行なう予定です。
ブース要員が足りないので協力して下さる方大歓迎です。
また、そろそろ恒例 (?) になりつつある GPG キーサインパーティですが、今回はセッションとして「 GPG/PGP の
入門」を計画しています (ので、キーサイン自体は別途個々人でお願いします)
*
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。
以上、皆様新年度もよろしくお願いします。
*
10
あと、キーサインパーティの宣伝のために LT に申し込んでみました (佐々木)。
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第 45 回 関西 Debian 勉強会 2011 年 03 月
6 メモ
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関西Debian 勉強会
Debian 勉強会資料
2011 年 03 月 27 日 初版第 1 刷発行
関西 Debian 勉強会 (編集・ 印刷・ 発行)
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