3.4 The Debian Documention Project のドキュメント
doc-base クライアントが使えるようになったところで、パッケージとして提供されている The Debian Documention
Project (DDP) のドキュメントをいくつかざっとみていきます。
3.4.1 doc-debian
Debian の基礎となる Debian 社会契約や Debian フリーソフトウェアガイドラインといった Debian プロジェクトの
基礎となる文書群です。
3.4.2 installation-guide
インストールガイドです。
squeeze では 12 種類のアーキテクチャ毎にパッケージが用意されています。
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i386 アーキテクチャ用だとパッケージ
名は installation-guide-i386 になります。
初めて Debian をインストールする場合に参照することになるでしょう。 CD-ROM/DVD-ROM や USB メモリと
いったメディアからのインストール以外にも debootstrap やネットブートを使用したインストール方法、 preseed を利用
したインストールの自動化についても説明されています。ちょっと違ったインストールをする場合にも参考になることが記
載されています。
手早くインストールの流れを確認するだけなら「 付録 A. インストール Howto」を参照してください。もしもの場合に
供えて「 5.4. インストールプロセスのトラブルシューティング」も見ておくことをおすすめします。
3.4.3 debian-reference
Debian システムの広範な概論です。
日本語訳は debian-reference-ja として別パッケージで提供されています。
内容は大変多岐に渡りコンソールの基礎から Debian でのパッケージ管理、ネットワーク設定、プログラミングまで
扱っています。 DDP の中でも最も充実したユーザマニュアルです。
Unix ライクなシステムを使った経験があまり無いのであればぜひ「 1. GNU/Linux チュートリアル」を参照してくだ
さい。 Debian のパッケージについては「 2. Debian パッケージ管理」で詳細に説明されています。 unstable を使いは
じめようという時には「 2.6. 壊れたシステムからの復元」が手助けになるかもしれません。その他 Debian を使っている
各局面にあわせて項目を参照してみるとよいでしょう。
3.4.4 maint-guide
新たにパッケージメンテナになろうという人向けの解説です。
「 Debian 新メンテナガイド」、「 Debian メンテナ入門」、「 ニューメンテナガイド」、「 新規メンテナのためのガイ
ド」などと呼ばれています。日本語訳は maint-guide-ja として別パッケージで提供されています。
gentoo パッケージを例にとってパッケージの作成、アップロード、更新手順が説明されています。内容の大半がパッ
ケージ作成に割かれて詳しく説明されていますのでパッケージメンテナになろうという人だけでなく、 Debian のパッケー
ジを作ってみようと思う方も是非参照してください。
3.4.5 developers-reference
Debian 開発者向けのリファレンスです。
日本語訳は developers-reference-ja として提供されていますが翻訳途中です。
新規メンテナプロセスから始まり Debian Developer が使用できるリソース、パッケージの扱い方が説明されていま
す。特に技術的な事柄以外のパッケージ化についてありとあらゆる情報が記載されています。 Debian Developer の活動
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squeeze では hppa のサポートが外れ 11 種類のアーキテクチャがサポート対象ですが installation-guide-hppa パッケージが存在します。
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