第 35 回 関西 Debian 勉強会資料
関西 Debian 勉強会担当者 佐々木・ 倉敷・ のがた
2010 年 05 月 23 日
第 35 回 関西 Debian 勉強会 2010 年 05 月
1 Introduction
Debian JP
関西 Debian 勉強会は Debian GNU/Linux のさまざまなトピック (新しいパッケージ、 Debian 特有の機能の仕組、
Debian 界隈で起こった出来事、などなど）について話し合う会です。
目的として次の三つを考えています。
• ML や掲示板ではなく、直接顔を合わせる事での情報交換の促進
• 定期的に集まれる場所
• 資料の作成
それでは、楽しい一時をお楽しみ下さい。
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第 35 回 関西 Debian 勉強会 2010 年 05 月
2 事前課題
のがたじゅん
5 月の事前課題は Squeeze と ubuntu の発表ということで、両者の使った感じについて尋ねてみました。
1. Squeeze を使っていますか? 使った感じはどうですか?
2. Lucid Lynx を使っていますか? 使った感じはどうですか?
申し込みをされた方の回答は以下になります。
2.1 dictoss(杉本 典充)
1. sid を少しずつ使い出したので、 Squeeze には手が届いてないです。これから使ってみます。
2. Lucid Lynx（ というか Ubuntu 自体）はまだ使ったことがないです。
2.2 山田 洋平
1. Squeeze を使っています。というかずっと testing ばかり使っていて、 Lenny がどんなだったか覚えてません...
2. Lucid Lynx はまだ使っていませんが、去年から Ubuntu も、使い始めました。せっかくなので持って行きます。
2.3 かわだてつたろう
1. 使っています。普段主に使う用途 (Web と Mail) では全く不便は感じません。更新が頻繁に行われるので出先で
aptitude safe-upgrade するハメになると泣けます。
2. 使っていません。
2.4 ikuya
1. 玄柴で使っています。とてもいい感じです。
2. レッツノートやテスト環境で使っています。非常に素晴らしいです！
2.5 山下康成＠京都府向日市
1. 使ってません（ 滅
2. 使ってません（ 亡
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2.6 西山和広
1. VMware で sid をサーバ的に ssh で入って使っていますが、 pam で update-motd が呼ばれるようになっている
など、 Ubuntu から取り込まれたものがあったり、順調にソフトウェアのバージョンが上がっていたりして無難に
バージョンが上がっているという感じがします。
2. Gwibber の挙動がよくわからなかったり、標準のテーマだと emacs で警告が出て使いにくかったり、 ruby のビル
ドが GccSsp でひっかかったりするなど、微妙なところはあるけれど、普段使う範囲ではあまり困らない感じです。
2.7 0xBCD1BC92 (yabuki.yukiharu)
1. Debian の testing は使ってません。 stable か unstable しか使ってません。身体が弱くなったので宴会には参加で
きません。すいません。
2. Ubuntu の 10.04 は使ったことがありません。
2.8 榎真治
1. 使っていません
2. そのうちインストールしてみるつもりです
2.9 google-account@rolf.leggewie.biz
できるだけ参加したいと思います。
2.10 のがたじゅん
1. すみません。お題を出したのに sid 使ってます…。
2. 使ってみました。見た目が綺麗ですね。 KMS でハマっている人多いみたいですね。半年前の自分を見ているよう
です
2.11 ohachige
1. Debian sid を職場で使っています。いいと思います。
2. 家の 3 台の PC をアップグレードしました。 1 台だけウィンドウのボタンが右側のままで、なんか変な気がしま
すが、それ以外は問題なくアップグレードできました。 iPod Touch の中身が見れるようになったのはうれしい
です。
2.12 IPv6waterstar
両者とも使ってません。
2.13 lurdan
1. 10 日未来の squeeze を使っています。いつも通りです。
2. リリース直前に試して、いろいろ挫折しました。デスクトップ用途だったらいい出会いになっていたかもね……
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2.14 Takashi Nakamoto
無回答
2.15 中川舟（ しゅう）
1. まだ Debian lenny を使用して 2 ヶ月なので、 Squeeze は使っていません。
2. 初めて知りました！ 使った事はありません。
2.16 kazken3
無回答
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第 35 回 関西 Debian 勉強会 2010 年 05 月
3 最近のDebian関係のイベント
報告
Debian JP
3.1 前回の関西 Debian 勉強会
前回の関西 Debian 勉強会は, 4 月 25 日に大阪港区民センターで行なわれました. 山下@京都府向日市さんによる正規
表現講座と, 佐々木による (ゆるい)Debian でのデスクトップ環境に関するお話しでした. 正規表現に関しては, 簡単な所
で意外とハマっている人がいたりして, 大変勉強になりました. デスクトップ環境については, 山田さんがタイル型マネー
ジャを使っていることが判明したり, 杉本さんの Desktop を見て「 タイルで良いじゃん!」というツッコミが入ったり, 想
定していた以上に盛り上がりました
*
1
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3.2 第 64 回東京 Debian 勉強会
5 月 15 日, 第 64 回東京 Debian 勉強会が開催されました. 今回は「 つくらぐ (筑波大学 Linux Users Group)」さん
との合同で, 筑波大学で開催されました. 当日の様子は
3.3 オープンセミナー 2010 ＠岡山参加報告
5 月 15 日岡山県立大学で開催された「 オープンセミナー 2010 ＠岡山」で、「 次期リリース Debian 6.0(コード名:
Squeeze) を見る」というタイトルで、のがたじゅんが Squeeze の状況について発表してきました。
15 分の短い時間でしたが、やまねさんが発表された「 Squeeze について思いを巡らせてみる」と佐々木さんが発表され
た「 次期リリースの Debian 6.0(コード名:Squeeze) を見てみよう」をベースに、 5 月時点での Squeeze の情報と、先日
アナウンスのあった undefoma による TeX まわりの影響と日本語 man について話をしてきました。
自分としてはうまく説明できたか不安でしたが、アンケート
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や Twitter
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の反応を見ると、おおむね好評だったよう
でです。
岡山県立大学の情報通信工学科の演習室では Debian が動いているそう
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ですし、また機会があれば岡山方面にもお話
しをしたいと思います。また, セミナーの様子が動画で公開されています。
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1
タイル型マネージャについては, そのうち倉敷さんが xmonad の布教をすると思いますので, 皆さま楽しみにしていて下さい (笑).
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アンケート集計結果 - オープンセミナー 2010 ＠岡山: http://openseminar.okaya.ma/2010/wiki.cgi?page=%A5%A2%A5%F3%A5%B1%
A1%BC%A5%C8%BD%B8%B7%D7%B7%EB%B2%CC
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Togetter - まとめ「 オープンセミナー 2010 ＠岡山（ 2010.5.15）」: http://togetter.com/li/21450
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「 情報通信工学科の演習室で Debian GNU/Linux が動いている３つ (くらい) の理由」荒井 剛 (岡山県立大学): http://openseminar.
okaya.ma/2009/wiki.cgi?page=%B8%F8%B3%AB%BB%F1%CE%C1&file=OS2009LT%2Dtarai%2Epdf&action=ATTACH
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次期リリース Debian 6.0(コード名: Squeeze) を見る: http://peevee.tv/v?6ne552
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第 35 回 関西 Debian 勉強会 2010 年 05 月
4 Debianユーザのための
Ubuntu 入門
あわしろいくや
4.1 自己紹介
• Ubuntu Japanese Team: 日本語入力担当 (らしい)
• OpenOffice.org 日本ユーザ会
• Debian では scim-anthy とかのメンテナ (最近は任せきり)
• Anthy もリリースしてた (今はやる気がなくて困り中)
• 雑誌とかに原稿書いたり
• 本業も微妙に Ubuntu
4.2 Ubuntu はやわかり
• Linux ディストリビューション
lef trightarrow Debian はユニバーサルオペレーティングシステム
• アーキテクチャは i386/AMD64/ARM(非公式には IA64 とか PowerPC とか)
• 半年に 1 度リリース, 2 年に 1 度 LTS(Long Term Support) がリリース
• GNOME 採用, 格好いいアートワーク...
• 運営は Canonical を主体としたコミュニティ. DD もたくさん
• CD1 枚に収まるサイズでライブ CD(DVD もあるけどね)
• たくさんの派生版: Kubuntu とか Netbook Editon とか (非公式なものもたくさん)
• サーバ版もある: 簡単にクラウド環境をセットアップ
• リポジトリ
– main: Canonical によってメンテナンスされる. デフォルトでインストールされる
– universe: コミュティによるメンテナンス
– multiverse: Debian でいうところの non-free
– restricted: プロプライエタリなドライバ
• Alternate CD: CUI インストーラ. アップグレードにも使える
• Ubuntu Netbook Editon: 専用 UI
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4.3 Launchpad ってなに？
• やたら高性能な CMS
→ BTS, 翻訳, アイディアの集積, Q&A 開発プロジェクトのホスティング, Personal Pachage Archive
• これのアカウントを取ることによって、 Ubuntu One とかも使用可能になる
4.4 Ubuntu One ってなに？
• Dropbox みたいなファイル同期サービス
2GB まで無料。 50GB まで月 10 ドル. Tomboy とか Firefox のブックマークも同期. Ubuntu One Music Store
で買った曲も Ubuntu One に転送される
4.5 LTS ってなに？
• Long Term Support: 通常はリリース後 18 ヶ月サポート
• LTS はデスクトップ版で 3 年、サーバ版で 5 年サポート
• LTS はポイントリリースあり: Ubuntu 10.04.1 とか
• LTS → LTS のアップグレードもサポート.
4.6 コードネームとバージョニング
• 動詞 + 動物. 頭韻を踏む: Lucid Lynx とか、 Maverick Meerkat とか. LL → MM. https://wiki.ubuntu.com/DevelopmentCodeNames
に予想とか書いてあって笑える
• バージョンはリリース年 + 月.
4.7 デスクトップ版
• Ubuntu 10.04,
• Ubuntu Netbook Editon 10.04,
• Kubuntu 10.04 LTS,
• Kubuntu Netbook Remix,
• Xubuntu 10.04,
• Lubuntu 10.04 (非公式)
4.8 サーバ版
• Ubuntu Server: 専用のインストーラが用意. X なし
• 通常のサーバと、 Ubuntu Enterprise Cloud(Eucaliptus) のセットアップ
• LTS → サポート期間が長い
• Byobu: screen 用のプロファイル
• インストールの最初で、 Ubuntu Server か UEC を選択する→ Ubuntu Server を選択すると、具体的に何をイン
ストールするか聞かれる
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4.9 Ubuntu 10.04 LTS の概要
• 3 番目の LTS
• Ubuntu One Music Store(MP3 の音楽が買える)
• 起動時間の短縮 (5 秒切るとか)
• Noueveau（ ぬーぼー）: NVIDIA 用のオープンそーすなドライバ
• GIMP サヨウナラ: F-Spot で簡単なレタッチならできるという理屈
• PiTiVi コンニチハ: 動画編集ソフト
• GWibber コンニチハ: Twitter クライアント
• ウィンドウ・ マネージャのボタンの位置: 左に移った
• テーマの変更
• フォントの変更: Takao フォント
• ARM の話
– Ubuntu 9.04 までは ARMv5 でビルド
– 9.10 ではカーネルのみ ARMv7 でビルド: Sheevaplug で動かない
– 10.04 ではユーザランドも ARM7 でビルドとか → Debian の出番だ！
4.10 Ubuntu の活用事例
• NetWalker
• SheevaPlug
• Dell Inspiron Mini10 → あろうことか 10.04 で廃止
4.11 Ubuntu の歴史
• 2004 年、 Mark Shuttleworth とオープンソース開発者が集まって準備開始
– タイムベースリリース
– Debian ベース, GNOME
– 自由へのコミットメント
• 最初のリリースは Ubuntu 4.10, 最初に日本語サポートが入ったのは 6.06
4.12 Debian との関係
• まあまあ良好？ メンテナが同じパッケージも多い (IBus とか)
• universe は unstable あるいは testing のパッケージからインポート
• 最近は、まず Debian のリポジトリに入ることも多いらしい。
• Ubuntu の人たちが Debian のバグを潰したり
• もともと 10.04 は Squeeze と同時期リリースの予定だった
– 10.04 では testing からのインポートで、 bug squash の手伝いになるというもくろみもあったらしい
• Debian 向けのパッチも公開. パッチの共用化
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https://wiki.ubuntu.com/UbuntuDevelopment/PatchTaggingGuidelines
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4.13 Debian との違い
• 言語サポート: 各言語ごとに言語パックを準備
• 日本語入力: ibus
• ードウェア・ ドライバ: ビデオカードとか無線 LAN のプロプライエタリなドライバを簡単にインストール
• Mozilla から正規にライセンスされている（ らしい）
4.14 開発スタイル
• まずスケジュールを立てる
• みんなでがんばる
• 開発版と称してスナップショットをリリース
• スケジュールは、前のバージョンのリリース前に、コードネームと一緒に発表
• リリース後に UDS というミーティングを開いて、何をするか決める
• リリース後に UDS というミーティングを開いて、何をするか決める
• Launchpad の Blueprints に、概要や重要性や進捗を書く
https://blueprints.launchpad.net/ubuntu/maverick
4.15 Debian の方が優れているところ
• head のおっかけ: sid とか experimental とか
• Ubuntu だと半年に一度変更しないとダメ.
• 最小構成でのインストール
• いちおう minimal はあるが, 基本的にはメタパッケージベース
4.16 さらなる情報
• Software Design 6 月号 (書いたのが結構前なので、情報がやや古い)
• ASCII.technologies 7 月号
• アスキー・ メディアワークス (福原遥ちゃんの表紙, 売り切れ必須!)
• うぶんちゅ!(CC-BY-SA) で公開
• Ubuntu Monthly Report (Software Design で執筆中.
• 行っとけ！ Ubuntu 道場！ (ASCII.jp で公開中)
まとめ: 今後も持ちつ持たれつ共存共栄でいきましょう！ というか、みんな好きなディストリビューション使えばいい
よね
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第 35 回 関西 Debian 勉強会 2010 年 05 月
5 次期リリースの Squeeze を見
てみよう
のがたじゅん
5.1 はじめに
5 月の関西 Debian 勉強会は ubuntu Japanese Team のあわしろいくやさんがゲストですので、 Debian な人なら知っ
てることも改めて解説しながら、次期リリース予定の Squeeze について解説します。
5.2 Squeeze って何?
Squeeze とは次期リリース予定の Debian 安定版の開発コードネームです。バージョン番号は 6.0 です。 Debian の開
発コードネームは、映画 Toy Story のキャラクター名から取られてて、 Squeeze は 3 つ目のエイリアンです。
5.3 いつリリースなの?
去年 7 月に開催された DebConf 9 でリリースをタイムベース (時間で区切って) のリリースに移行することが発表され
ました。
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それによると 12 月フリーズ (新規機能などの追加停止)、翌年 3 月にリリースの予定でした。
しかし、現安定版の Lenny は 2009 年 2 月にリリースされ、まだ一年も経っていない状況では早すぎるとの判断から、
改めて 2010 年 3 月にフリーズに入る予定でした。
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が、また一転。 3 月にネットワーク障害が起こったため、また仕切り直しになりフリーズは 5 月末から 6 月上旬に延期
され
*
9
リリースは未定になっています。
5.4 Squeeze のリリースゴール
Squeeze のリリース目標ですが、現在のところ 2009 年に発表されたリリースゴールから変わっていません。以下、
Debian ニュースの「 Debian GNU/Linux 6.0 ”Squeeze” リリースの目標」からの引用です。
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• 多数のアーキテクチャサポートによる、 64 ビットマシンへの 32 ビットパッケージのインストール事情の改善
• kFreeBSD サポート、 Debian 初の non-linux アーキテクチャの導入
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Debian decides to adopt time-based release freezes: http://lists.debian.org/debian-announce/2009/msg00009.html
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Bits from the release team: Planning, request for help: http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2009/10/
msg00002.html
*
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Bits from the Release Team: Scheduling, transitions, how to help: http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2010/
04/msg00001.html
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Debian – ニュース– Debian GNU/Linux 6.0 ”Squeeze” リリースの目標: http://www.debian.org/News/2009/20090730
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• dash を新しいデフォルトシェルとしてブート性能を改善し、 依存ベースのブートシステムによるブートプロセスの
クリーンアップと 並行処理による性能向上を図る
• 品質保証 (QA) プロセスをさらに拡張してパッケージの品質向上につなげる。その内容:
– 全パッケージについてクリーンインストール、アップグレード及び削除
– 基礎的な品質チェックに通らなかったパッケージの自動拒否
– ダブルコンパイルのサポート
• 新しいパッケージ形式を策定して、 将来の開発の能率化と圧縮アルゴリズムの改善を図る
• 旧式のライブラリを削除してセキュリティを改善
• ipv6 の完全サポート
• ラージファイルのサポート
• アーカイブ全体の debug パッケージの自動生成。 Google Summer of Code プロジェクトのインフラへの統合を
保留しています。
• パッケージの長い説明を
¨
翻訳済みパッケージリスト
¨
に分離して翻訳を促進し、 また、組み込みシステム向けに小さ
くしたフットプリントを提供します。 小さくなった Packages ファイルに感謝します。
• パッケージに複数の属性をタグ付けするシステム、 debtags の統合の改善によってパッケージ選択をもっと簡単に
• メンテナによりアップロードされたバイナリパッケージを破棄、再ビルドし、 制御下の環境でビルドされたパッ
ケージだけを残す
5.5 今、やることは?
まだフリーズになってません。変更点があってもまだ間に合います。 (といっても大幅な変更は「 5 月 21 日までに連絡
を」と言っていたので難しいかもしれませんが、相談することが重要だと思います。)
それまでに Release Critical Bug(リリースに障害となるバグ) を潰すこと、翻訳を進めるなど、いろいろあります。
5.6 日本語関連で注意しなければいけないこと
まず Defoma を使わなくなったことによる影響があげられます。
Debian には Defoma(Debian Font Manager) というフォントを独自で管理する仕組みがありますが、現在メンテナン
スされておらず外されることが決定しました。
デスクトップ環境では Fontconfig によるフォント管理があるので Defoma が外されても影響はありませんが、 TeX 環
境、特に日本語 TeX 環境については Defoma に機能を依存していたこともあり影響が出ることが確認されています。
日本語 TeX 環境での影響は、 GhostScript で日本語 PostScript が扱えない、 dvipsk-ja がビルドできない/使えない
などあります。
TeX 以外では日本語 man では man の整形をする roff(groff) が日本語の文字に中途半端な対応のため、きちんと整形
して表示されないなどの問題が確認されています。
これらの問題について、先日、対応するテストパッケージと Debian JP のアナウンスが出たので、ご協力いただける方
はアナウンスを読んで、 Debian JP Devel ML で反応してください。
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また、問題ではありませんが、武藤さんより uim から ibus への変更の提案が Debian JP Devel ML 出されていて、意
見を求めているので、関心のある方はご意見などをお寄せください。
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[debian-announce:00067]「 Squeeze」リリースに向けて解決が必要なパッケージの開発・ 検証協力のお願い: http://lists.debian.or.
jp/debian-announce/201005/msg00003.html
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[debian-devel:17817] Re: 日本語タスク (squeeze): http://lists.debian.or.jp/debian-devel/201005/msg00006.html
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第 35 回 関西 Debian 勉強会 2010 年 05 月
6 今後の予定
Debian JP
6.1 次回の関西 Debian 勉強会
次回、 2010 年 6 月の関西 Debian 勉強会は 6 月 23 日大阪福島区民センターでおこなう予定です。現在決まっている予
定は、「 debhelper 7 と cdbs について」 (佐々木)、「 今さら puppet ネタ」 (倉敷) の 2 本です。
6.2 オープンソースカンファレンス 2010 Kansai ＠ Kyoto
申し込みをしましたが、講師、ブースともに決まっていないので提案お待ちしています。
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第 35 回 関西 Debian 勉強会 2010 年 05 月
7 メモ
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関西デビアン勉強会
Debian 勉強会資料
2010 年 05 月 23 日 初版第 1 刷発行
関西 Debian 勉強会（ 編集・ 印刷・ 発行）
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